雨漏りが起こりやすい場所ランキング!1位は意外なあの場所?!
「乾燥する季節のはずなのに、なぜか部屋がいつもカビ臭い」
「壁紙をめくったら真っ黒だった」
「天井に、汚れのようなシミがある」
それ、もしかしたら、雨漏りが原因かもしれません。
天井から雨水がポタポタと垂れるだけが、雨漏りではないんです。
放っておくと、カビによるアレルギー、シロアリ、家が傾く、などの二次被害も起こりえます。
雨漏りが起きやすい家の部位は大体限られてきますが、地域、立地、家の種類によっても多少変わってきます。
(弊社は、三重県名張市に拠点を置く屋根やさんです。)
本日は、お客様から「雨漏りが起きた」とご連絡いただく件数が多い順に、雨漏り頻発箇所とその原因を紹介していきます!
では、行きましょう!!
雨漏りが起こりやすい場所ランキング!!
第3位: 棟(むね)
棟(むね)とは・家屋の最も高いところ、屋根の面と面が接する部分。
棟(むね)という屋根の部位の名称を、耳にしたことがあるでしょうか?
写真の矢印の部位のことで、屋根の頂部にある水平な箇所です。
棟は、最も強く風が当たるため、雨風により劣化しやすい箇所と言われています。
そして、屋根の面同士の継ぎ目を覆うように取り付ける鉄製の板金のことを「棟板金(むねばんきん)」と言います。
こちらのお宅は築20年ほどですが、棟板金を止めるクギが浮ているのが見えますね。
棟板金自体の耐用年数は15年ほどですが、下地やクギなどが先にダメになり、開いた隙間から雨水が侵入することも多いんです。
こちらは築30年ほどの住宅で、台風の際に飛ばされてしまった棟板金(むねばんきん)です。
屋根材が飛ばされると、近隣の住宅に被害を与えてしまう危険性があります。
その意味でも、定期的なメンテナンスは欠かせませんね
どちらのお宅も、スレート屋根自体も劣化していたので、重ね葺きで屋根全体をリフォームいたしました。
◆台風が原因の場合、火災保険が使えます◆
弊社の代表は、損保一般試験に合格しておりますので、気になることがあればご相談ください
参照記事⇒ 保険が適用される屋根工事
第2位: 外壁
意外かもしれませんが、外壁からの雨漏りは多いんです。
家のゆがみ、地震、経年劣化などが原因でひび割れや穴が空き、そこから雨水が侵入するのです。
実は冒頭で述べた「なんだか部屋の中がカビ臭い」ことと深く関りがあります。
屋根裏は結露しないように通風設備が整えられている反面、壁はと言いますと・・・
外気に冷やされる
↓
室内の暖かい空気との温度差で結露する
↓
内部のクッションのような断熱材が、カビ・シロアリの温床となる
以上の流れで、断熱材にカビが生えることが多いと言えます。
注意点としては、築年数が若い場合は、施工不良が原因かもしれないことです。
施工不良が原因で、かつ新築住宅で引き渡しから20年以内なら、施工業者に修理費用を請求できます。
※詳しくは、国土交通省の「住宅の品質確保の促進等に関する法律」のページをご覧ください。
法律に関するお問い合わせは、専門業者様にご相談ください。
こちらのモルタル外壁は、目立ったひび割れはありませんが、よく見るとふくらんでいますね。
軽く触れた時に、前後に動くほど浮いていました。
このケースでは、窓枠の下地が経年劣化でずれて隙間ができ、入り込んだ雨水をたっぷりと蓄えてしまっていました。
壁の内部が腐っていたので、解体をし下地から工事をいたしました。
※窓枠の下地からの雨漏りも、よく起こります。
必要のない小窓なら、工事の際になくしてしまうのも手です。
外壁の種類にもよりますが、およそ10年に一度のメンテナンスが必要だと言われています。
塗り替えや、コーキング(壁の継ぎ目)補修など手入れをすることにより、外壁の寿命を延ばすことができます。
第1位: 下屋根と接する外壁の付け根
下屋根(げやね)とは・母屋から突き出した屋根。主となる屋根より、低いところにある。
天から降ってきた雨水と、外壁から伝ってきた雨水が合わさり、伝う雨量が多くなる箇所です。
更に、外壁と屋根という異素材が組み合わさる場所なので、どうしても構造が複雑になる=不具合が出やすいのです。
ここから雨漏りすると、一階の内壁に雨水が伝うので気が付きやすく、お問い合わせ件数が最も多い箇所となりました。
では、下屋根のないシンプルな造りの住居の方が良いかと言うと、実はそれぞれにメリットがあるんです。
◆下屋根(軒)がない場合のメリット◆
〇横幅をカットできる分、土地面積を一杯に使える
〇構造を簡略化することにより、建築時の人件費・材料費の節約になる
〇三階以上の縦長住宅だと、軒などの出っ張りがない方がデザイン的に格好いい
◆下屋根(軒)がある場合のメリット◆
〇日光を遮ってくれるので、直射日光が室内に入りにくい
〇雨の吹き込み防止
〇太陽光や雨水を防いでくれるので、外壁の保護になる
まとめると、三階以上のペンシルハウスなら下屋根なし、二階建てなら下屋根ありの方が無難だということですね。
屋根と壁の取り合い(つなぎ)の部分には、雨押さえや水切り金物が取り付けられています。
写真では見えにくいですが、雨押えと下屋根の間には、隙間が空いています。
ここは雨水の逃げ道ですので、埋めてはいけないんです。
雨漏りがしやすい箇所だと専門家みんなが理解している分、この部分の工事の際は何重にも雨漏り対策を施します。
番外編: 屋根裏
番外編として、お問い合わせ件数は上位三か所より少ないものの、実は問題が起こっていることが多い箇所をご紹介。
それは、普段目にすることがない場所ナンバーワン、屋根裏!
屋根と二階の天井の間に空間があるので、気付きにくいんです。
雨水が二階の天井まで漏れてきた頃には、ほとんどのケースが部分工事では間に合いません。
点検の際に、チェックするべき場所のひとつです。
* * *
いかがでしたでしょうか?
普段生活していて、天井を見上げたり、壁をまじまじと見ることなんてないですよね。
目立った問題がなくとも、10年毎にはお近くの専門業者さんに点検してもらうことをお勧めします。
無料点検で、大切なお住まいに何が起こっているか確認することができます。
重要なのは、あなたのお住まいが今どんな状態なのか、きちんと把握しておくことです。
その上で、どのような対処をするか、しばらく様子を見るのか、決めるのはお客様の自由です
点検後、必ず工事をしなくてはならないわけではありませんので、ご安心くださいね
それでは、安全・安心なマイホームライフを!
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