こんにちは!街の屋根やさん伊賀・名張店です。
今回は伊賀市玉滝にお住まいのお客様から「屋根の鬼瓦が落ちかけているので見てほしい」とご相談をいただきました。
日本瓦の屋根は重厚感があり美しい反面、定期的な点検や補修を怠ると大きなトラブルにつながることがあります。
今回のケースもまさにその典型例で、鬼瓦は重量が7キロ以上もあるため、もし落下してしまえば重大な事故につながりかねません。
私たち街の屋根やさん伊賀・名張店では、危険性を考慮し二人態勢で現地に伺い、点検を行いました。
実際に屋根を確認すると、隅棟の先端に取り付けられている鬼瓦が完全に固定から外れ、今にも地面に落ちそうな状態でした。
落下していなかったのはまさに奇跡といえる状況で、早急な対応が必要でした。
鬼瓦は装飾的な役割だけでなく、棟瓦を押さえる大切な役目もあります。そのため外れてしまうと、屋根全体の構造にも影響が出てしまうのです。
点検を進めると、隅棟部分の瓦が少しずつ前に押し出されていることが分かりました。
どうやら以前に施工した際、瓦がズレないようシリコンで固定されていたようですが、そのシリコンが経年劣化で効果を失い、少しずつ瓦が動いてしまっていたのです。
瓦がズレると隙間から雨水が侵入し、内部の葺き土を流してしまいます。
その結果、瓦同士のかみ合わせが弱まり、全体が前方に押し出される形で鬼瓦が外れてしまったと考えられます。
鬼瓦自体の漆喰はきれいに残っており、劣化していなかったことからも、原因は「隅棟瓦のズレ」であることが確定しました。
隅棟の瓦がズレて隙間が空くと、そこから雨が入り込み雨漏りを引き起こします。
長年にわたり少しずつ雨が侵入していたようで、隅棟の下地部分を確認すると、木材が完全に腐ってしまっていました。
屋根の下地が腐ると、瓦の重みを支える力が失われ、最悪の場合は崩落の危険性もあります。
部分的な補修で済ませると再び雨漏りやズレが起きてしまう可能性が高いため、今回は根本的な修繕を行う形です。
瓦屋根は一見丈夫そうに見えても、内部の下地や漆喰、固定の状態をしっかり点検しないと分からない不具合が多く存在します。
今回のケースでは「鬼瓦が落ちかけている」という分かりやすい症状があったため早めにご連絡をいただけました。
しかし、屋根の不具合は外から見ても気づきにくいことが多いのが現実です。
・瓦のズレ
・漆喰の剥がれ
・棟瓦の歪み
・屋根内部の雨染み
といった症状は、普段の生活ではなかなか発見できません。
特に和瓦の屋根は重厚で見た目の変化が少ないため、「まだ大丈夫」と思いがちですが、内部では雨漏りや腐食が進行しているケースが少なくありません。
街の屋根やさん伊賀・名張店では、日本瓦をはじめスレート屋根・金属屋根などあらゆる屋根の点検を行っています。
屋根の不具合は放置すると修繕費用が高額になるケースもありますので、「少しでも気になる箇所がある」という方はお気軽にご相談ください。
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