こんにちは!街の屋根やさん伊賀・名張店です。
今回は伊賀市のお客様からご依頼いただいた、陶器瓦屋根の点検の様子をご紹介します。
「最近屋根の上に木の枝がかかっているのが気になる」
「瓦が少しズレているように見える」
「築年数も経っているので一度見てほしい」
このようなお悩みから点検のご依頼をいただきました。
屋根は普段なかなか見ることができない場所です。
そのため不具合が発生していても気付かないことが多く、症状が進行してから初めて異変に気付くケースも少なくありません。
今回の点検では、本棟(ほんむね)と呼ばれる屋根の最も高い部分にさまざまな劣化症状が見つかりました。
まずは屋根全体の状況を確認します。
今回の屋根には陶器瓦が使用されていました。
陶器瓦は表面に釉薬(ゆうやく)が施されているため、表面がツルツルしているのが特徴です。
耐久性が高く色褪せしにくい優れた屋根材ですが、強い衝撃を受けると割れてしまうことがあります。
こちらの屋根でも点検していると、数か所で瓦の割れが確認できました。
陶器瓦は割れると断面のオレンジ色の部分が露出します。
この部分は表面の釉薬がないため水を吸収しやすくなります。
水を吸った状態で冬場を迎えると、内部の水分が凍結して膨張し、さらにヒビが広がったり割れが大きくなったりすることがあります。
小さな割れだから大丈夫と思われがちですが、実はそこから雨水が侵入し、屋根内部の劣化につながることもあるため注意が必要です。
次に本棟を確認すると、棟瓦の周辺にコケが発生していました。
コケは湿気が多い場所に発生します。
つまり、屋根の上にコケが生えているということは、その部分に長期間水分が留まっている可能性が高いということです。
私たちが屋根点検を行う際も、コケの発生状況は重要なチェックポイントの一つです。
特に本棟部分にコケが発生している場合は、
・棟内部へ雨水が侵入している
・瓦の隙間が広がっている
・漆喰が劣化している
・内部の土が湿っている
などの可能性があります。
今回の屋根も、コケの発生状況から内部への雨水侵入が疑われました。
さらに詳しく確認すると、棟の下に施工されているミカヅキ漆喰が割れていました。
漆喰は棟内部の土を保護する役割を持っています。
しかし経年劣化や雨水の侵入によって漆喰が傷むと、内部の土が外へ流れ出してしまいます。
今回の屋根では漆喰の割れだけでなく、中の土が押し出されている状態でした。
これは棟内部へ侵入した雨水によって土が流動し、行き場を失った土が漆喰を押し破って外へ出てきたと考えられます。
この状態を放置すると、
・棟内部の土が減少する
・熨斗瓦(のし瓦)が不安定になる
・棟全体が歪む
・強風時に瓦が落下する
といったリスクが高まります。
漆喰だけを見ていると小さな不具合に見えますが、実際には棟内部で大きな問題が進行しているケースも少なくありません。
本来、本棟は何段にも積み重ねられた熨斗瓦によって構成されています。
万が一多少の雨水が侵入したとしても、内部で排水される構造になっています。
しかし今回のお宅では、
・棟瓦の割れ
・瓦同士の隙間
・漆喰の破損
・棟のズレ
などが複数発生していました。
これらの劣化が重なることで、本来排水できる量を超える雨水が侵入し、内部の土を流出させていたと考えられます。
築年数の経過した瓦屋根では、このような症状が同時に進行していることも珍しくありません。
点検を進めると、本棟全体が蛇行するようにズレていることも確認できました。
棟がズレる原因の多くは、内部の熨斗瓦や土台部分の劣化です。
長年の風雨によって少しずつ内部構造が弱くなり、棟全体が動いてしまいます。
最初は数ミリ程度のズレでも、年月とともにズレ幅は大きくなっていきます。
ズレが進行すると、
・瓦の割れ
・漆喰の剥がれ
・雨漏り
・棟の崩落
などの重大なトラブルにつながる恐れがあります。
屋根の頂上部分である本棟は風の影響を最も受けやすいため、定期的な点検が重要です。
今回のお宅では屋根の上に木の枝がかかっていました。
実はこれも棟瓦のズレを引き起こす原因の一つです。
木は風が吹くたびに揺れます。
その際に枝が屋根や棟瓦に繰り返し接触すると、少しずつ瓦が動いたり傷付いたりしてしまいます。
さらに落ち葉が屋根に溜まることで、
・雨水が流れにくくなる
・コケが発生しやすくなる
・湿気が溜まりやすくなる
といった問題も起こります。
屋根の近くに樹木がある場合は、定期的な剪定も屋根を長持ちさせる大切なメンテナンスです。
今回の伊賀市での屋根点検では、
・陶器瓦の割れ
・本棟のコケ発生
・ミカヅキ漆喰の割れ
・内部土の流出
・本棟のズレ
といった複数の劣化症状が確認されました。
これらの症状はすぐに雨漏りしていなくても、放置することで修理費用が大きくなる可能性があります。
特に棟瓦のズレや漆喰の破損は、屋根からの重要なSOSサインです。
「最近屋根を点検していない」
「棟瓦が曲がって見える」
「屋根に木の枝がかかっている」
そんな方は一度専門業者による点検をおすすめします。
街の屋根やさん伊賀・名張店では、伊賀市・名張市を中心に屋根点検や雨漏り調査を行っています。
瓦屋根の状態が気になる方は、お気軽にご相談ください。
お問い合わせ先➡『街の屋根やさん伊賀・名張店』
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