2026.08.10
「名張市の空き家を、もう一度住める家にしたい」と考えている方は、まず屋根の状態を確認してみましょう! 空き家をリフォームする場合、壁紙や床、水回りなどの内装から始めたくなりますが、その前に確認しておきたいのが屋根や外壁です。屋根に雨漏りや瓦のズレ、屋根材の劣化などが残ったまま内装…
こんにちは!
街の屋根やさん伊賀・名張店です。
今回は、名張市で行った築29年の洋風セメント瓦屋根の葺き替え工事をご紹介します。
今回の工事では、古くなったセメント瓦を撤去し、屋根の下地から見直したうえで、防災機能が付いた陶器瓦へ葺き替えました。
屋根工事というと、「古い瓦を新しい瓦に交換するだけ」と思われるかもしれません。
しかし、実際には瓦をめくった後の野地板や防水シート、瓦桟、水切りなどの下地部分をきちんと整えることがとても重要です。
今回は、瓦を新しくするだけではなく、屋根の中まで確認しながら施工を進めました。
今回のお宅は、築29年ほど経過した洋風のセメント瓦屋根でした。
セメント瓦は、セメントを主原料として作られた屋根材で、以前は住宅の屋根によく使われていました。
長い間、雨や風、紫外線にさらされる屋根は、年月とともに少しずつ劣化していきます。
特に築年数が経過してくると、
・瓦の表面の劣化
・瓦のズレや割れ
・防水機能の低下
・屋根下地の劣化
などが起こる可能性があります。
見た目には「まだ大丈夫そう」と思っていても、屋根の表面だけでは内部の状態までは分かりません。
そこで今回は、古い瓦を撤去して屋根の状態を確認し、必要な部分をしっかりと施工し直すことになりました。
今回の工事は「瓦だけを新しくする」のではなく、屋根を一度めくって下地から整え直す工事です。
まずは、既存のセメント瓦を一枚ずつ撤去していきます。
瓦をめくると、その下には屋根の下地があります。
普段生活していると見ることのできない部分ですが、ここが屋根を支える大切な場所です。
今回の工事でも、古い瓦をすべてめくった後、屋根下地を確認していきました。
屋根は、
「瓦があるから雨漏りしない」
というわけではありません。
瓦の下には防水シートなどが施工されており、瓦の隙間などから入り込んだ雨水を適切に排出できるようになっています。
そのため、屋根を葺き替えるときは、瓦の状態だけでなく、その下にある下地や防水まで確認することが大切です。
古い瓦を撤去した後は、新しい屋根を施工するために野地板を張っていきます。
今回使用したのは構造用合板です。
「構造用合板って何?」と思われる方も多いかもしれません。
簡単にいうと、屋根を支えるための下地として使用される板です。
新しい瓦をきれいに施工するためにも、まずはその下にある土台をしっかり整えておく必要があります。
屋根は完成すると見えなくなってしまう部分が多いですが、こうした見えない部分こそ重要です。
今回のような葺き替え工事では、表面の瓦だけを見るのではなく、屋根の内部まで確認できることが大きなポイントになります。
野地板を張った後は、その上にルーフィング(防水シート)を施工します。
ルーフィングは、屋根を雨水から守るための重要な材料です。
屋根材である瓦は雨を防ぐ大切な役割がありますが、強い風雨などによって瓦の下に雨水が入り込むことがあります。
そのため、瓦の下にも防水対策をしておく必要があります。
普段は瓦に隠れて見えませんが、屋根を長く維持するためには欠かせない部分です。
「瓦を新しくしたから安心」と思いがちですが、実際には瓦の下にある防水まできちんと施工されているかも大切です。
その後、新しい瓦を引っ掛けるための瓦桟(かわらざん)を取り付けていきます。
今回使用した瓦桟には、ウォーターホールと呼ばれる水を通すための穴が設けられています。
屋根では、強い雨や風のときに瓦の裏側へ雨水が入り込むことがあります。
そのような場合でも、水が適切に流れるようにするための工夫です。
さらに、今回使用した瓦桟には防腐処理も施されています。
屋根の上では、瓦そのものだけではなく、その下にある瓦桟なども長期間にわたって雨や湿気の影響を受けます。
そのため、こうした見えない部分にも配慮して施工することが重要です。
屋根には、雨水が集まりやすい場所があります。
特に、屋根と壁がぶつかる部分などは雨水が集中しやすいため、しっかりと水を逃がす工夫が必要です。
そこで施工するのが「捨て水切り」です。
今回の工事では、L字型の捨て水切りを取り付けました。
万が一、屋根材の下に雨水が入り込んだ場合でも、適切に排水できるようにするためのものです。
屋根工事では、こうした細かな部分の納まりが雨漏り対策につながります。
屋根の形状や建物の状態に合わせて、必要な場所に水切りを施工していきます。
続いて、屋根の軒先部分に唐草(からくさ)を取り付けます。
唐草という名前を聞くと、瓦の模様を想像される方もいるかもしれません。
屋根工事でいう唐草は、軒先部分で雨水を適切に外へ流すための役割があります。
屋根に降った雨が軒裏などに回り込まないよう、水の流れをコントロールしてくれます。
このように、屋根工事では、
「雨がどこから入る可能性があるか」
だけではなく、
「入った水をどのように外へ逃がすか」
ということも考えて施工する必要があります。
屋根の下地や防水、水切りなどの準備が整ったところで、いよいよ新しい瓦を施工していきます。
今回使用したのは、防災機能が付いた陶器瓦です。
「どうして新しい瓦に交換するときに、防災瓦を選んだの?」
と思われる方もいるかもしれません。
屋根は、地震や台風などの自然災害の影響を受ける場所です。
特に昔の瓦屋根では、地震などによって瓦がズレたり、強風によって瓦が動いたりすることがあります。
現在の防災瓦には、瓦同士を固定しやすくするなど、地震や強風による瓦のズレ・飛散を抑えるための工夫がされています。
もちろん、どのような自然災害でも絶対に被害が出ないというものではありません。
しかし、屋根を新しくするのであれば、これから先の暮らしを考えて、より安心できる仕様を選ぶことは大切です。
屋根の下地、防水、水切り、瓦桟などの準備が整ったところで、瓦を屋根へ上げていきます。
ここから新しい瓦の施工がスタートします。
新しい瓦を一枚ずつ納めていき、屋根全体を仕上げていきます。
今回の工事で大切なのは、単純に「古い瓦を新しい瓦へ交換した」ということではありません。
古い屋根を一度撤去し、
野地板 → ルーフィング → 捨て水切り → 唐草 → 瓦桟 → 新しい防災瓦
というように、屋根を構成するそれぞれの部分を確認しながら施工しています。
築20年、30年と経過した屋根では、外から見ただけでは分からない部分が劣化していることがあります。
「瓦が割れていないから大丈夫」
「雨漏りしていないから問題ない」
と考えてしまう方もいらっしゃいますが、屋根は普段見ることが少ない場所です。
特に、雨漏りが発生してから屋根を確認すると、すでに下地まで傷んでいるケースもあります。
そのため、築年数が経過している場合は、症状が出る前に一度屋根の状態を確認しておくと安心です。
今回のように、古いセメント瓦から新しい陶器瓦へ葺き替える場合も、建物の状態や屋根の形状、下地の状態などを確認したうえで、適した工事方法を考える必要があります。
今回は、名張市で行った築29年のセメント瓦屋根の葺き替え工事をご紹介しました。
古い瓦を撤去し、野地板やルーフィング、水切りなどの下地を整えたうえで、防災機能付きの陶器瓦を施工しました。
屋根は普段なかなか見ることができない場所ですが、築年数が経過すると瓦だけでなく、下地や防水部分も劣化している可能性があります。
「屋根が古くなってきた」「瓦の状態が気になる」という方は、まず一度屋根の状態を確認してみることをおすすめします。
名張市・伊賀市で屋根の葺き替えや瓦の劣化、雨漏りなどが気になる方は、街の屋根やさん伊賀・名張店までお気軽にご相談ください。
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