
2025.09.16
こんにちは。街の屋根やさん伊賀・名張店です。 今回は 伊賀市の2階建て戸建て住宅 にて雨漏り修理を行った事例をご紹介します。こちらのお住まいは普段は無人で、ゴールデンウィークやお盆、お正月などご家族が集まるときに使われる大切な家でした。しかし、台所に雨が落ちてきてしまい「このまま…

こんにちは!
街の屋根やさん伊賀・名張店です。
今回は、名張市で築29年を迎えた洋風住宅のセメント瓦屋根工事の様子をご紹介します。
長年の風雨に耐えてきた屋根も、経年劣化とともに防水性や耐久性が低下してしまいます。
特にセメント瓦は見た目が美しく洋風デザインにもよく合いますが、年数が経つと表面の塗膜が劣化し、ひび割れや雨水の浸入が起こりやすくなります。
今回のお住まいでは、瓦のズレや下地の傷みも見られたため、屋根全体をしっかりと補修・葺き替える工事を行いました。
まずは既存のセメント瓦をすべて撤去します。
古い瓦をめくってみると、下地の「野地板(のじいた)」には年数相応の劣化が見られました。
屋根の耐久性を高めるためには、瓦だけでなく下地からしっかりと整えることが大切です。
今回は、構造用合板(こうぞうようごうはん)という強度の高い板を使用しました。
地震が多い日本では、屋根全体をしっかり支えるこの構造用合板が欠かせません。
屋根を守る「縁の下の力持ち」と言える存在ですね。
次に、瓦を引っ掛けるための「瓦桟(かわらざん)」を設置します。
今回使用した瓦桟には、ウォーターホール(雨水を逃がす穴)がついています。
この構造により、強風や暴風雨などで瓦の裏側に雨水が入り込んでも、きちんと排水されるようになっています。
さらに、防腐処理を施した桟木を使用しているため、長期間腐食しにくく安心です。
屋根の内部にまでしっかりと工夫を凝らすことで、見えない部分からも家を守っています。
屋根工事では、水が溜まりやすい「壁際」や「袖部分」の防水も非常に大切です。
今回は、L字型の捨て水切りを取り付けました。
屋根と外壁の取り合い部分は、どうしても雨水が滞留しやすい箇所ですが、このL字型の捨て水切りが防波堤のような役割を果たし、水の侵入をしっかり防いでくれます。
こうした細部の施工こそが、雨漏りを未然に防ぐポイントです。
こうした見えない部分の仕上がりにもとことんこだわっています。
次に、軒先部分には「唐草(からくさ)」と呼ばれる金属部材を取り付けます。
唐草は、屋根の端から伝ってくる雨水を軒裏に回らないように導く大事な役割を持っています。
屋根からの水の流れをコントロールすることで、木部の腐食や雨だれ跡を防ぎ、外観の美しさも保つことができます。
見た目以上に、雨仕舞いの要(かなめ)とも言える重要な部材です。
最後に、新しい屋根材として防災機能付きの陶器瓦を施工しました。
陶器瓦はセメント瓦に比べて色あせしにくく、塗り替えの必要もほとんどありません。
また、防災仕様になっており、地震時のズレや強風による飛散を防ぐ構造です。
瓦1枚1枚がしっかりと噛み合うように設計されているため、強風地域でも安心。
名張市のように台風や大雨が多いエリアでは、とてもおすすめの屋根材です。
この後は瓦を設置していきます!
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