伊賀市の築80年古民家で日本瓦屋根を引掛桟葺き工法で葺き替えました
2025.10.20
こんにちは！街の屋根やさん伊賀・名張店です。 今回は、伊賀市の築80年を超える古民家で行った日本瓦の屋根葺き替え工事についてご紹介します。お客様から「お風呂の上あたりで雨漏りがしている」とのご相談をいただき、調査を行ったところ、古い土葺き屋根の劣化が原因であることが分かりました。…
名張市で火災保険を使い屋根葺き替え・重ね葺き工事を行いました
2018年9月に台風21号が到来した際、二階の屋根の一部が損壊してしまったと、ご連絡をくださいました。台風が原因でしたので、K様が加入しておられた火災保険が適用され、被害箇所の葺き替え工事、そして劣化していた大屋根・下屋根全体の重ね葺き工事も行いました。 火災保険は火災のみ補償されると勘違いされがちですが、実は、 ①風災 ②水災 ③落雷 （※プランによっては水災補償付帯なしの場合も。） と、台風の際は主に上記三種類が適用されます。お客様が加入されているプランにもよりますが、修理費が全額降りるケースもありますので、自然災害が原因の場合は、まず補償内容のご確認をされてください。弊社の代表は、保険商品の重要事項等を説明する資格・損保一般試験に合格しておりますので、お気軽にご相談くださいね。
屋根葺き替え,屋根カバー工事,火災保険
ビフォーアフター
工事基本情報
- 施工内容
- 屋根葺き替え,屋根カバー工事,火災保険
【下見①】
黄色いマルで囲った部分が、台風により損壊された部位です。
K様邸のように、屋根材が吹き飛ばされてしまい、そのせいで雨漏りが発生した場合、風災補償が適用されます。
カラーベスト屋根が色褪せしています。
セメントをギュッと固めて作られたスレート屋根の一種・カラーベスト屋根材は10～15年ほどのメンテナンスが推奨されています。
損壊部位以外も表層の剥離、ひび割れなど劣化が見られたので、全体的に新しい屋根材を被せることになりました。
【下見③】
屋根の下地となる野地板（のじいた）が割れています。
奥に見えるのは屋根裏です。
この日は防水シートのみ貼り付けて、工事開始までの応急処置を施しました。
野地板が割れてしまえば、下地から張り替えなくてはなりません。
この面は新しい野地板を貼り付ける「葺き替え工事」を行います。
【解体工事】
この斜めに打ち付けられた木材のことを垂木（たるき）と言います。垂木は屋根を支える大切な構造材なので、痛みがないか入念に点検しました。
幸い、垂木の損傷はなかったので、割れた野地板（のじいた）のみ取り払いました。
【①】
垂木の上に、新しい野地板を貼ります。急勾配の屋根で、野地板は滑りやすいので、慎重に作業をします。
今回は一面のみ葺き替え、ほかの面は重ね葺きなので、ほかの面との段差をなくすため、この面のみ一段多く金属瓦を葺きます。
屋根全体にルーフィング（防水シート）を貼ります。
ルーフィングの寿命は15～20年ほど。
既存の屋根材の下に敷かれているルーフィングは、もうそろそろ劣化してきているはずですので、こうして新しいルーフィングを貼ることで、より雨水をガードします。
ガルバリウム鋼板を敷設していきます。
屋根を二重に重ねる屋根カバー工法では、丈夫で耐久性があり、かつ軽量である屋根材を使用することが必須条件です。
ガルバリウム鋼板は、それらの条件を兼ねそろえた上、お手頃価格という嬉しいオマケ付きです。
すべての面が葺けたら、棟に下地を取り付け、そして棟板金（むねばんきん）を被せます。
棟は屋根の部位の中で、最も強風を受けやすく傷みやすいので、しっかりと作業していきます。
次は黄色いマルの部分、下屋根（げやね）に取り掛かります。
【⑦】
基本的な工事内容は大屋根（おおやね/主となる屋根）と同じカバー工法ですが、下屋根のこの写真に写っている部位は、一番雨漏りが起きたとご連絡を頂くことが多い要注意箇所。空から降り注ぐ雨と外壁を伝う雨が合わさって流れ込むので、雨漏りが起こりやすいんです。
ルーフィングを壁際までしっかりと立ち上げて貼り、その上からガルバリウム鋼板を葺き、雨押さえ板金のための木製下地を取り付けます。
先ほどの写真にあった木製下地の上に、雨押さえ板金（あまおさえばんきん）を取り付けました。
雨押え板金は、上部は外壁にがっちりと取り付け、下部はあえて隙間を開け、万が一雨水が入り込んだ際の抜け道を残してあります。
下屋根もこの通りキレイに！
外壁の色ともマッチしていますね。
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