
2025.10.14
こんにちは、街の屋根やさん伊賀・名張店です。今回は、名張市にお住まいのO様邸で実施した台風後の雨漏り現地調査の様子をご紹介します。 O様邸は築40年以上の立派な日本家屋の瓦屋根ですが、台風以降、雨のたびにポタポタと天井から水が垂れるようになったとご連絡をいただきました。数年前にも…

今回は、名張市にある陶器瓦屋根のお住まいで行った雨漏り補修工事の様子をご紹介します。
お客様から「軒先からポタポタと雨水が落ちてくる」とのご相談をいただき、調査を行ったところ、谷板(たにいた)に複数の穴が開いていることが分かりました。
このような症状は、特に銅製の谷板を使用している昔ながらの瓦屋根でよく見られます。今回は、傷んだ銅谷板を新しい板金に交換し、雨漏りをしっかりと防止する補修工事を行いました。
調査時、谷部分を確認すると、銅板に涙型の腐食跡がいくつも見られました。
この「涙型の跡」は、酸性雨によって銅が溶け出し、金属が薄くなって穴が開く前兆です。
実際に細かく確認すると、数か所で完全に貫通しており、そこから雨水が屋根内部へと入り込んでいました。
谷板は、瓦屋根の棟(むね)部分や本体瓦の下に取り付けられているため、まずはその上にある瓦を一度取り除く必要があります。
今回のお宅は築30年以上で、土葺き工法が採用されていました。
そのため、瓦の下には多くの屋根土(やねつち)が敷かれており、撤去作業にも慎重さが求められます。
ちなみに、この土葺き工法の屋根は、1坪あたり約250kgもの重量があります。
重さゆえに地震時には不利な面もありますが、一方で土が断熱材の役割を果たすため、夏場でも室内が比較的涼しいというメリットがあります。
取り外した銅谷板を裏返して確認したところ、指が入るほどの穴が複数箇所に見つかりました。
さらに、穴から入り込んだ雨水が板の裏を伝い、黒ずんだ水跡が多数残っていました。
この状態では、雨水が下地まで浸透し、内部の木材を腐らせてしまう恐れがあります。
近年、名張市や伊賀市周辺では、今回のように銅板の腐食による雨漏りのご相談が増えています。
特に昭和から平成初期に建てられた陶器瓦屋根のお住まいは、銅製の谷板を使用しているケースが多く、築25〜35年を迎える今がちょうど交換時期です。
雨漏りは、早期発見・早期修理が何より大切です。
放置してしまうと、下地の木材や断熱材が傷み、最終的に大規模な修繕が必要になることもあります。
今回の名張市での工事では、酸性雨による銅板の腐食が原因で雨漏りが発生していました。
古い銅製谷板は、見た目ではまだ使えそうに見えても、裏側から腐食が進行している場合があります。
ガルバリウム鋼板などの新しい素材に交換することで、耐久性と防水性が向上し、長期間安心してお住まいいただけます。
今回のように、谷板の劣化や雨漏りは、見た目だけではなかなか気づけないことが多いです。
「最近、軒先から雨水が落ちている」「天井にシミができた気がする」など、
少しでも気になる症状があれば、早めの点検がおすすめです。
お住まいの屋根を長く守るために、
ぜひ一度、街の屋根やさん伊賀・名張店までお気軽にご相談ください。
お問い合わせ先➡『街の屋根やさん伊賀・名張店』
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